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セガネットワークス、メタップスと戦略的業務提携を実施 ゲームアプリのマーケティング支援ツール「Noah Pass」と「Metaps Analytics」を融合

セガネットワークスは、「Noah Pass」に「Dashboard」というサービスを追加し、そのbeta版を4月1日より提供する予定です。Dashboardでは「ユーザータイプ分類」などNoah Passのもつノウハウに、Matapsのデータ分析メニューである『Metaps Analytics』を融合させることで、アプリ内のユーザー構成や推移、マーケット情報や効果分析など、ゲーム運用に有用なデータを一括して提供します。

MatapsとSega networksについて

Mataps:ビッグデータ人工知能を活用してビジネスの自動化と効率化を世界8拠点で展開しており、アプリの分析・集客・収益化までをワンストップで提供するアプリ開発者向けプラットフォーム「metaps」(メタップス)と、手数料無料・専門知識不要のオンライン決済サービス「SPIKE」(スパイク)を提供している。(2015年2月12日、シリコンバレーVCと国内事業会社から総額43億円の資金調達を実施、人工知能や金融分野への投資に充当http://gamebiz.jp/?p=140050

Sega networks:スマホゲーム運営会社向けに、スマートデバイス向けゲームアプリのマーケティング支援ツール「Noah Pass」(ノア・パス)を提供している。(セガネットワークス、米国Demiurge Studiosを買収、Space Apeにも資本参加、グローバルタイトルの開発・提供体制を拡大・強化へhttp://gamebiz.jp/?p=140372

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スマートデバイスがテレビに代わり、消費者が最も長時間に接触するメディアとなった今、広告のアプローチも変わってきています。昔のTVCMのように、インパクトの強い大衆向け無差別配信からだんだんかけ離れ、ユーザーに特化した広告配信にますます転換してきています。「ターゲットに合わせ、デバイスを選択して配信する」ということを、広告業界なら誰でも意識せねばならない時代となっています。

今日では多数のキュレーションメディアが存在し、もはや市場は飽和状態となっています。コンテンツが持て余すほど溢れ、ユーザーの時間と注意力を競います。このような環境で、広告は自らのコンテンツが入れる余地を作らなければならなりません。その方法として、四つの道があります。

インセンティブ広告のように、ユーザーに利益を与え、自分に注目させようとするのが一つの方向です。この方向は短期に目に見える効果が得られます。

二つ目の方向はSEMで他のコンテンツに勝ち抜き、露出度を増やすことです。ブランド認識拡大のためなら、この方向性は適しています。

もう一つの方向は良質なコンテンツを作り、いわゆるネイティブアドのように普通のコンテンツと競うことです。この方向は文章力への要求が高いが、広告の色合いが少ないため、消費者に受かりやすく、継続率はよくなると思われます。

そして最後はピンポイントでターゲットに配信する方向です。「コンテンツが多いが、どれを選んだらいいか」あるいは「コンテンツこそ多いが、私のほしいものが見つからない」と悩む消費者はよく見かけます。これは私でもあなたでも誰でも感じたことのあることですね。この時、もしピンポイントで私たちの必要としている情報/商品を提供してくれるものがあれば、例えそれは広告であっても、気持ちよく受けます。昔の情報不足の時代に情報そのものに価値があるという状況から一変し、今は情報溢れる時代に、情報を取捨選択するための情報あるいは消費者のライフスタイルに合うような本当に必要な情報にこそ価値があるという状況になりました。

今の時代にとっての価値のある情報を提供するのが広告の仕事で、それを可能にしたのはデータ分析や人工知能といったハイテクです。

今回の記事に戻ると、Matapsはアプリのデータ分析、ビジネスの自動化といった高技術分野に発展する方針を強めています。その一方、Sega networksはゲーム開発およびゲームアプリのマーケティング力を高めようとする方針が見られます。

両者の業務連携により、「Noah Pass」がスマホゲームユーザータイプとライフスタイルを記録する機能に加え、ユーザーがゲーム内での動きまでも記録できるようになるでしょう。これでゲーム開発側は自分のユーザーインサイトを高め、ついにはピンポイントで、ユーザーの好みに合うゲーム作りや情報発信を可能にすることが期待できるでしょう。

 

情報源

http://gamebiz.jp/?p=140369

http://www.4gamer.net/games/999/G999905/20150219078/

http://markezine.jp/article/detail/21898?p=3